職場の同僚や友人と一緒にお見舞いを贈るとき、「連名の書き方」で迷う人は多いです。
名前の並び順、代表者の書き方、「○○一同」の使い方など、意外と細かいルールがあるため、間違えると相手に失礼にあたることもあります。
この記事では、お見舞い封筒を連名で渡すときの正しい書き方とマナーを、人数別・関係別に分かりやすく解説します。
さらに、水引の選び方や中袋の書き方、会社や部署での連名マナーまで詳しく紹介。
この記事を読めば、連名でのお見舞い準備がスムーズになり、気持ちのこもった贈り方ができるようになります。
お見舞い封筒を連名で渡すときの基本マナー

お見舞いを連名で贈る場面は、職場の同僚や友人グループなど、複数人で気持ちを伝えたいときによくあります。
ただし、連名でのお見舞い封筒には特有のマナーがあり、正しい形で記載しないと相手に誤解を与えることもあります。
この章では、まず「連名にするべきケース」と「個人で渡すケース」の違い、そして連名をまとめる際の基本ルールを解説します。
連名にするケースとは?個人で贈る場合との違い
お見舞いを連名で渡すのは、同じ立場の人たちが共同で贈るときが基本です。
例えば、職場の同僚数名や、仲の良い友人グループなどがこれにあたります。
一方で、家族や親族のように「世帯」としてのつながりがある場合は、代表者名だけでまとめるケースも多いです。
| 贈る立場 | おすすめの形式 |
|---|---|
| 同僚・友人 | 連名(3名まで)または「○○一同」 |
| 家族・親族 | 代表者1名の記載でOK |
| 会社・団体 | 「○○株式会社一同」など組織名で統一 |
人数や関係性によって変わる連名の扱い方
連名は人数によって書き方が異なります。
3名までなら全員の氏名を記載し、4名以上なら「○○一同」とするのが一般的です。
また、関係性によって順序を工夫することも大切です。
職場の場合は役職の高い人を右側(または上)に配置するのがマナーです。
| 人数 | 表記方法 |
|---|---|
| 1〜3名 | 全員の氏名を記載 |
| 4名以上 | 「○○一同」と記載 |
連名にする前に確認すべき3つのポイント
連名でのお見舞い封筒を準備する前に、次の3点を確認しておきましょう。
- 代表者を誰にするか(立場や関係性を考慮)
- 金額を均等にするかどうか
- 封筒や水引の種類を統一しているか
これらを確認しておくことで、後からトラブルが起こるのを防ぎ、スムーズに気持ちを伝えられます。
お見舞い封筒の連名の正しい書き方

ここでは、連名を実際に封筒へ記入する際のルールや順序、見た目を整えるためのポイントを具体的に紹介します。
人数や立場によって細かい違いがあるため、事前に正しい書式を理解しておくことが大切です。
3名までの場合の記載ルールと並び順
3名以内の連名であれば、全員の名前を封筒の下部に並べて記載します。
縦書きの場合は右から左へ、横書きなら左から右へ順に書き、右側(または上側)に目上の方を配置します。
全員の字体や文字の大きさをそろえると、より丁寧な印象になります。
| 人数 | 書き方の例 |
|---|---|
| 2名 | 右:田中一郎 左:佐藤花子 |
| 3名 | 右から順に役職や年長順で配置 |
4名以上の場合の「○○一同」の使い方
4名以上になる場合は、代表者名の下に「○○一同」と記載するのが正式です。
たとえば、「営業部一同」や「同期一同」と書くと、見た目も整い、受け取る側にも分かりやすい印象を与えます。
別紙で全員の氏名を添えると、より丁寧な配慮になります。
代表者名を中央に配置する書き方のコツ
連名封筒で最も見栄えを左右するのが、代表者名の配置です。
基本は中央に代表者名を大きく書き、その左側に他の氏名を並べること。
企業名や団体名を入れる場合は、代表者名の上に小さめの文字で書き添えましょう。
| 形式 | 書き方例 |
|---|---|
| 個人連名 | 中央:田中一郎 左側に他の名前 |
| 会社連名 | 上部に「株式会社〇〇」+中央に代表者名 |
バランスと文字の統一感が「丁寧さ」を生むポイントです。
慌てて書かず、位置を軽く鉛筆で下書きしてから書くと失敗を防げます。
縦書き・横書きで変わる連名の書式マナー

お見舞い封筒の書き方では、縦書きと横書きでマナーや順序が少し異なります。
どちらを選ぶかは封筒のデザインや渡すシーンによって変わりますが、正しい形式を守ることでより丁寧な印象を与えることができます。
縦書きの場合の順序と敬意の表し方
縦書きは、もっともフォーマルな書式として使われます。
表書きの中央上部に「御見舞」などを書き、その下に送り主の名前を右から左へ順に記載します。
特に職場の同僚同士で贈る場合は、右側(上位)に役職の高い人の名前を配置するのがマナーです。
| 人数 | 縦書きの配置例 |
|---|---|
| 2名 | 右側に上司、左側に部下 |
| 3名 | 右から順に役職順・年齢順 |
また、縦書きでは文字をやや大きめに、中央寄せで書くことでバランスが整います。
スペースに余裕がある場合は、間隔を広めに取ると見やすくなります。
横書きの場合のレイアウトと整え方
横書きは、カジュアルなお見舞いに適しています。
友人や親しい間柄の人に贈る場合など、少し柔らかい印象を与えたいときに使われます。
横書きでは、左から右に名前を並べ、左端に「御見舞」と書く形式も見られます。
| 形式 | 横書きの例 |
|---|---|
| 2名連名 | 田中一郎 佐藤花子 |
| 3名以上 | 田中一郎 佐藤花子 高橋健太 ほか |
横書きの際はフォントサイズをそろえ、中央に寄せるようにレイアウトすると、全体が引き締まります。
横書きは読みやすさを重視し、氏名の間に均等なスペースを空けるのがポイントです。
フォントや筆記具の選び方のポイント
連名を書く際は、筆記具にも気を配りましょう。
もっとも適しているのは筆ペンまたは毛筆です。
濃い墨を使うことで、「快復を願う強い気持ち」を表せます。
| 筆記具 | 適切度 | 備考 |
|---|---|---|
| 毛筆・筆ペン | ◎ | 正式なお見舞いに最適 |
| 万年筆 | ○ | ややカジュアルな場面向き |
| ボールペン | △ | 略式。親しい関係のみ可 |
フォントを印刷で入れる場合も、楷書体や明朝体など、落ち着いた書体を選びましょう。
丸文字やデザイン書体は避けるのがマナーです。
会社・団体でお見舞いを贈るときの連名ルール

職場や団体でお見舞いを贈る場合は、個人連名とは少し異なるマナーがあります。
会社名・部署名・役職名などを正しく記載することで、組織としての礼節を保てます。
会社名や部署名を入れるときの書き方
会社や部署でお見舞いを贈る場合、封筒の下部に「〇〇株式会社」や「営業部一同」と記載します。
個人名を併記する場合は、会社名を小さめに上段に書き、代表者名をその下に配置するのが一般的です。
| 形式 | 書き方の例 |
|---|---|
| 会社全体で贈る場合 | 株式会社〇〇 一同 |
| 部署単位で贈る場合 | 営業部一同 |
| 代表者名を入れる場合 | 株式会社〇〇 代表取締役 田中一郎 |
役職や順序のマナーを守るポイント
役職付きの連名では、右(または上)に上位者の名前を配置するのが基本です。
たとえば、「部長」「課長」「一般社員」の3名で贈る場合は、右から順に部長→課長→社員と並べます。
役職順を誤ると失礼になるため、あらかじめ確認してから記入しましょう。
| 役職 | 記載位置(縦書き) |
|---|---|
| 部長 | 右端(最上位) |
| 課長 | 中央 |
| 一般社員 | 左端(最下位) |
代表者と社員一同の併記方法
代表者と組織全体を併記する場合は、「株式会社〇〇 代表取締役 田中一郎」その下に「社員一同」と記載します。
この形式は、代表者個人と組織の両方の想いを伝える際に最適です。
| 併記形式 | 書き方の例 |
|---|---|
| 代表者+一同 | 株式会社〇〇 代表取締役 田中一郎 社員一同 |
| 団体名+代表者 | 〇〇会 代表 佐藤花子 |
この書き方を守ることで、受け取る側にも誠実で統一感のある印象を与えられます。
連名は単なる形式ではなく、相手を思いやる「心の形」であることを忘れずに記入しましょう。
お見舞い封筒の選び方と水引のマナー

お見舞い封筒は、見た目だけでなく意味を重んじて選ぶことが大切です。
特に水引の種類や封筒のデザインは、贈る相手やシーンによってふさわしいものが変わります。
この章では、連名で贈るときに気をつけたい封筒選びと水引の基本マナーを紹介します。
紅白の結び切りを選ぶ理由と意味
お見舞い封筒に使う水引は、紅白の結び切りが基本です。
この「結び切り」には、「一度きりで終わる」という意味があり、病気やけがの再発を防ぐ願いが込められています。
反対に、「蝶結び」は何度でも結び直せることを意味するため、お見舞いには不向きです。
| 水引の種類 | 用途 |
|---|---|
| 紅白結び切り | お見舞い・快気祝いなどに使用 |
| 紅白蝶結び | 出産祝いや長寿祝いなど繰り返しの喜びに使用 |
| 黒白結び切り | 弔事専用(お見舞いでは使用NG) |
誤って弔事用の水引を選ばないよう注意しましょう。
特に白黒や黄白の水引は、お悔やみの意味になるため避ける必要があります。
連名で渡すときの封筒サイズと体裁
連名でのお見舞い封筒は、金額や人数に合わせてサイズを選びます。
少額(5,000円〜10,000円)の場合は一重封筒で十分ですが、複数人で集めた高額な場合は二重封筒を使うのが丁寧です。
また、封筒に余裕を持たせることで、お札が折れたり詰まったりするのを防げます。
| 金額の目安 | 封筒の種類 |
|---|---|
| 〜1万円 | 一重封筒 |
| 1万円〜3万円 | 二重封筒 |
| 3万円以上 | 和紙製・大型封筒 |
また、会社や部署などの団体で贈る場合は、封筒に「営業部一同」などの表記を印刷したものを使うと整った印象になります。
避けたいデザインと選び方の注意点
お見舞い封筒を選ぶ際は、華美すぎるデザインや派手なカラーは避けましょう。
特に金や銀を使った装飾は、お祝い事の印象が強くなり、お見舞いにはふさわしくありません。
代わりに、白地や淡い色合いの封筒を選ぶと、誠実で清潔感のある印象になります。
| おすすめ封筒 | 避けたい封筒 |
|---|---|
| 白地・淡いピンク・和紙風 | 金銀の装飾・カラフルなデザイン |
| 紅白結び切り水引付き | 蝶結び・黄白・黒白水引付き |
シンプルで上品な封筒を選ぶことが、最大のマナーです。
連名でお見舞い金を包む際の金額と中袋の書き方

お見舞い金を複数人でまとめる場合は、金額の相場や中袋の書き方も統一しておく必要があります。
この章では、人数別の金額目安や、中袋の正しい記入方法をわかりやすく解説します。
人数別・関係別の金額目安
お見舞い金の金額は、人数と贈る相手との関係によって変わります。
相場を下の表で確認しておくと、失礼のない範囲でまとめやすくなります。
| 贈る相手 | 1人あたりの目安 | グループ合計の目安 |
|---|---|---|
| 友人・同僚 | 3,000〜5,000円 | 10,000〜30,000円 |
| 上司・目上の方 | 5,000〜10,000円 | 20,000〜50,000円 |
| 親族 | 10,000円〜 | 30,000円〜50,000円 |
金額が多くなりすぎると相手に気を遣わせてしまうため、適度な範囲に収めることが大切です。
中袋への金額・住所・氏名の正しい記載方法
中袋には、表面に金額、裏面に住所と氏名を記入します。
金額は旧字体の漢数字を用いて「金壱萬円」「金伍仟円」と記載するのが正式です。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 表(中央) | 金壱萬円也 |
| 裏(左下) | 住所と氏名を縦書き |
また、連名の場合は代表者の住所・氏名のみを中袋に書き、別紙に全員の名前を添えるのが一般的です。
別紙を添えることで丁寧さと誠実さを表現できます。
手書きと印刷で印象が変わる?マナー比較表
中袋の記載は手書きが基本ですが、印刷でも問題はありません。
ただし、印刷の場合はフォントを落ち着いた明朝体などにし、カジュアルな書体は避けましょう。
| 書き方 | 印象 | 注意点 |
|---|---|---|
| 手書き | 温かみがあり丁寧 | 誤字は修正せず書き直す |
| 印刷 | 整った印象でビジネス向き | フォント選びに注意 |
中袋の書き方ひとつで印象が大きく変わるため、相手との関係性に合わせて方法を選びましょう。
また、修正テープや二重線での訂正は避け、新しい中袋を使用することがマナーです。
お見舞い封筒のマナー違反と注意点

せっかく丁寧に準備しても、基本的なマナーを誤ってしまうと相手に不快な印象を与えてしまうことがあります。
ここでは、お見舞い封筒のマナー違反になりやすい行為と、注意しておきたいポイントを整理します。
薄墨・修正液・派手な封筒はNG
お見舞いで薄墨を使うのは絶対に避けましょう。
薄墨は弔事に使用するもので、「悲しみの涙で墨が薄くなった」という意味を持ちます。
お見舞いでは濃い墨色を選び、明るく前向きな気持ちを伝えることが大切です。
また、修正液や二重線を使って文字を訂正するのもマナー違反です。
間違えた場合は、必ず新しい封筒を使い直すようにしましょう。
| NG行為 | 理由 |
|---|---|
| 薄墨の使用 | 弔意を示す意味になるため |
| 修正液・二重線での訂正 | 不敬にあたる |
| 金銀・派手な封筒 | お祝い事に見えてしまう |
お見舞いはあくまで「相手の回復を願う気持ち」です。
控えめな封筒と丁寧な筆記が、最も心を伝える方法といえます。
地域ごとに異なる表記と慣習
お見舞い封筒の書き方や表記には、地域によって違いが見られます。
例えば、関東では「御見舞」と書くことが一般的ですが、関西では「お見舞い」とひらがなで書く場合もあります。
また、金額に関しても「偶数は避ける」文化が根強い地域もあり、事前に確認しておくと安心です。
| 地域 | 一般的な表記 | 特徴 |
|---|---|---|
| 関東 | 御見舞 | 格式を重んじた表記が多い |
| 関西 | お見舞い | 柔らかい印象を重視する傾向 |
| 九州地方 | 御見舞・お見舞い | 両方が混在している |
このような地域差は、相手の年齢や風習にも影響されます。
特に年配の方や格式を重んじる相手に贈る場合は、地域の習慣に合わせた表記を意識しましょう。
連名トラブルを防ぐための確認リスト
連名でお見舞いを贈る場合、複数人の名前や金額をまとめるため、誤りが生じやすいものです。
以下の確認リストを使って、トラブルを防ぎましょう。
- 全員の名前の漢字表記に誤りがないか
- 金額の合計と封入金額が一致しているか
- 代表者の住所・氏名を正しく記載しているか
- 中袋や封筒のサイズが金額に見合っているか
- 水引や表書きがマナーに沿っているか
事前に全員で確認してから渡すことで、相手に安心感と誠実さを伝えられます。
まとめ:丁寧な連名でお見舞いの気持ちを正しく伝えよう

お見舞い封筒を連名で贈るときは、見た目の整え方や名前の順序など、細かい点に気を配ることが大切です。
特に、代表者の配置や「○○一同」の使い方、水引の選び方など、すべてが「相手への思いやり」を形にする要素です。
| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| 水引 | 紅白の結び切りを選ぶ |
| 名前の順序 | 役職や年齢の順に右から左へ |
| 金額 | 相手に気を遣わせない範囲に |
| 中袋 | 表に金額、裏に住所・氏名を記入 |
丁寧な連名は、礼儀と優しさの象徴です。
正しいマナーを守ることで、相手に「気持ちをきちんと届けたい」という誠実さを伝えることができます。
封筒の選び方から書き方、水引まで心を込めて準備し、温かい想いを届けましょう。

