イワタニ やきまるIIとスリムの違いは?油はね・サイズ・火力を比較

家電

やきまるIIとやきまるスリムの最大の違いは、スリムに高さ約4.7cmのガード付き水皿が採用され、油はね対策が強化されたことです。

一方、プレート直径や火力、ガス消費量、燃焼時間は同じで、名前に反してスリムの横幅はIIより16mm広くなっています。

この記事では、煙・油はね・サイズ・部品の互換性まで比較し、どちらを買えば後悔しにくいかを分かりやすく整理します。

「新しいスリムを選べば間違いないのか」と迷っている人は、購入前の判断材料として役立ててください。

イワタニのやきまるIIとスリムの違いは油はね対策

やきまるIIとやきまるスリムの一番大きな違いは、スリムに油はねを抑えるガード付き水皿が加わったことです。

火力や焼き面の大きさはほぼ変わらないため、「新型だからよく焼ける」というより、家の中で焼肉をしたあとの掃除をラクにする方向へ進化したモデルと考えると違いが分かりやすくなります。

土曜の夜に家族で焼肉を楽しんだあと、テーブルや床のベタつきを見て「片付けがもう少しラクなら」と感じる人には、スリムの変更点が購入理由になりやすいです。

最大の違いは約4.7cmのガード付き水皿

やきまるスリムには、焼き肉プレートのまわりを囲む高さ約4.7cmのガード付き水皿が採用されています。

岩谷産業の公式情報では、このガードによって本体やテーブルへ飛び散る油を軽減する設計だと説明されています。

従来のやきまるシリーズが得意としてきた煙対策に、油はねへの対策を加えた点がスリムの中心的な進化です。

やきまるIIにも煙を抑える仕組みはありますが、スリムと同じ約4.7cmのガードを備える構造は公式仕様にありません。

つまり、「煙が少ない焼肉グリルが欲しい」というだけなら両モデルが候補になりますが、「周囲への油飛びも少しでも減らしたい」という条件が加わるとスリムが有利です。

ただし、ガードが付いたからといって油はねが完全になくなるわけではありません。

岩谷産業も「油はねを軽減」と案内しており、油がまったく飛ばない製品として紹介しているわけではありません。

実際に利用した人の口コミでも、従来より油はねが減ったという声がある一方で、多少は飛ぶという感想があります。

サイズ・火力・重量など主要スペックを一覧比較

名称に「スリム」と付いていますが、やきまるスリムはやきまるIIより横幅が小さい製品ではありません。

主要スペックを並べると、油はねガード以外の基本性能には共通点が多いことが分かります。

比較項目 やきまるII やきまるスリム
本体サイズ 303×278×149mm 319×279×149mm
重量 約2.0kg 約1.9kg
プレート直径 233mm 233mm
最大発熱量 1.0kW 1.0kW
ガス消費量 約76g/h 約76g/h
連続燃焼時間 約217分 約217分
油はねガード 約4.7cmの専用ガードの記載なし 高さ約4.7cmのガード付き水皿

スリムはIIより幅が16mm、奥行が1mm大きく、高さは同じ149mmです。

一方で重量はスリムが約1.9kg、IIが約2.0kgなので、スリムのほうが約100g軽くなっています。

「スリムなら収納スペースも小さくなるはず」と考えていた人にとっては、ここは少し意外なところですよね。

岩谷産業が説明するスリム化は、横幅を狭くしたという意味ではなく、バーナーの形状や配置を工夫して本体内部を薄くし、約4.7cmのガードを追加しながら全高149mmを維持したことを指します。

プレート直径233mm、最大発熱量1.0kW、ガス消費量約76g/h、連続燃焼時間約217分は両モデルで同じです。

焼ける面積や火力を理由にスリムへ買い替える必要性は、公式スペックからは見つかりません。

「焼き性能は大きく変えず、油はね対策を足したモデル」と見ると、スリムの立ち位置をつかみやすくなります。

なお、やきまるスリムが登場したあとも、2026年9月12日時点ではやきまるIIとスリムの両方が岩谷産業の公式ラインアップに掲載されています。

新型のスリムが出たからといって、やきまるIIが公式ラインアップから消えたわけではありません。

煙と油はねはやきまるIIとスリムでどう違う?

煙を抑える仕組みそのものは、やきまるIIとスリムで大きく変わっていません。

違いが出るのは油はね対策で、スリムはガード付き水皿によって周囲への飛散を減らす構造になっています。

「新しいスリムなら煙も油もほとんど出ないのかな」と期待しやすいところですが、煙・油はね・ニオイは分けて考える必要があります。

煙を抑える基本構造と焼き性能はほぼ同じ

やきまるIIは、プレート表面を約210〜250℃に保つことで、脂が高温になりすぎて煙になるのを抑える仕組みを採用しています。

肉から落ちた脂が炎へ直接落ちにくく、水皿へ流れる構造になっていることも煙を抑えるポイントです。

やきまるスリムでもこの考え方は引き継がれており、プレートの傾斜とスリットを通して余分な油を水皿へ落とします。

プレート表面温度の目安は両モデルとも約210〜250℃です。

最大発熱量もどちらも1.0kWなので、「スリムになって火力まで強くなった」という違いは公式情報から確認できません。

煙の少なさを支える基本構造と主要な加熱スペックは、IIとスリムで共通しています。

夕食の焼肉で「煙が少ないほうがいいけれど、焼ける速さも気になる」という人でも、少なくとも公表スペック上はスリムだけが有利という差はありません。

焼き面も同じ直径233mmなので、スリムという名称から「焼ける量が少なくなったのでは」と心配する必要もありません。

スリムは油はねを軽減するが煙やニオイまでゼロにはならない

スリムで新しく加わった約4.7cmのガードは、焼いている最中に飛び出す油を物理的に受け止めやすくする役割があります。

価格.comマガジンの実使用記事では、一般的なガスコンロとの比較で、周囲へ飛んだ油の粒が小さく目立ちにくかったと紹介されています。

ただし、この検証はやきまるIIとスリムを同じ条件で直接比較したものではありません

「スリムはIIより油はねが何%少ない」といった数値は、今回確認した岩谷産業の公式情報にはありません。

そのため、油はね対策が強化されたことは事実でも、減少量を具体的な割合で断定するのは避けたほうが正確です。

もう一つ区別したいのが、煙の少なさと焼肉後のニオイは同じ問題ではないことです。

口コミでは「煙は少ない」と感じる人がいる一方で、焼肉後のニオイが室内に残ったという声もあります。

金曜の夜に焼肉をして、翌朝リビングへ入ったときに「あ、まだ焼肉のニオイがする」と感じる場面は十分あり得ます。

やきまるスリムは煙と油はねを抑えるための製品であって、煙・油・ニオイを完全になくす製品ではありません。

室内で使うなら、スリムを選んだ場合でも換気や使用後の拭き掃除まで不要になるわけではない、と考えておくと購入後のギャップを減らせます。

スリムのサイズ・火力・部品を比べると違いが分かる

やきまるスリムは名前から小型モデルを想像しやすいものの、実際にはやきまるIIより横幅が16mm広くなっています。

一方でプレート径や火力、燃焼時間は同じなので、サイズの名称よりも「油はね対策を追加しながら基本性能を維持したモデル」と捉えるほうが正確です。

買い替えを考えている人にとっては、交換プレートが共通している点も見逃せません。

スリムは横幅が16mm広く重量は約100g軽い

本体サイズは、やきまるIIが303×278×149mm、やきまるスリムが319×279×149mmです。

差を比べると、スリムは幅が16mm広く、奥行が1mm大きく、高さは同じ149mmとなっています。

つまり、「スリムなら食器棚や収納ケースに今までより収まりやすい」と考えて選ぶと、想定とずれる可能性があります。

収納スペースが限られている場合は、商品名ではなく319×279mmという実寸を基準に置き場所を確認しておくのが安心です。

日曜の昼にキッチン収納を整理しながら、「ここに入るならスリムにしよう」と考えている人ほど、購入前に幅を測っておきたいところです。

重量はやきまるIIが約2.0kg、スリムが約1.9kgなので、スリムのほうが約100g軽くなっています。

持ち運びではスリムがわずかに軽いものの、100g程度の差なので、重量だけを決め手にするほど大きな違いではありません。

では、なぜ「スリム」と名付けられているのでしょうか。

岩谷産業は、バーナーの形状や配置を見直して本体内部を薄型化し、約4.7cmのガードを設けながら従来と同じ全高149mmに収めたと説明しています。

スリムという名称は横幅の縮小ではなく、ガードを追加しても全高を増やさないための本体内部の薄型化を表しています。

本体表面の仕上げにも違いがあり、やきまるIIは鋼板にフッ素樹脂加工、スリムは鋼板に粉体塗装が施されています。

ただし、岩谷産業はこの違いについて掃除のしやすさや耐久性の優劣を示していません。

塗装方式だけを見て「こちらのほうが長持ちする」「こちらのほうが汚れを落としやすい」と決めつけるのは避けたほうがよいでしょう。

プレート径・火力・燃焼時間は同じで交換プレートも共通

焼肉グリルとしての基本性能を比べると、やきまるIIとスリムには共通する項目が多くあります。

  • プレート直径はどちらも233mm
  • 最大発熱量はどちらも1.0kW(900kcal/h)
  • ガス消費量はどちらも約76g/h
  • 連続燃焼時間はどちらも約217分
  • プレート表面温度の目安はどちらも約210〜250℃
  • 使用するガスはどちらもイワタニカセットガス

焼ける面積や公表されている火力を理由に、スリムを選ぶ必要はほぼありません。

「新型ならプレートも広くなって、一度にたくさん焼けるのでは」と期待していた場合も、プレート直径は同じ233mmです。

家族で使うときの焼ける量は、少なくとも公式仕様上はスリムになったことで増えていません。

交換用の焼き肉プレートについては、両モデルで共通品番のCB-SLG-1-Pが案内されています。

メーカー希望小売価格は税込1,320円で、プレート用取っ手も共通のCB-SLG-1-TOTE、税込154円です。

すでにやきまるIIを使っていて交換プレートを持っている人にとっては、買い替えを考えるときに確認しておきたいポイントです。

一方、水皿は同じ扱いではありません。

やきまるIIは約230ccの水を水受皿へ入れて使用し、スリムは水皿側面のラインまで水を入れる方式です。

II用とスリム用の水皿を共用できるという公式情報は確認できないため、水皿にも互換性があるとは判断しないでください。

交換プレートは共通でも、すべての部品がそのまま使い回せるわけではないということです。

やきまるIIとスリムは結局どっちがおすすめ?

どちらを選ぶか迷ったら、火力や焼き面ではなく油はね対策にどこまで価値を感じるかで判断すると整理しやすくなります。

油の飛び散りを少しでも減らしたいならスリム、基本的な焼き性能を重視して価格差を抑えたいならやきまるIIが候補です。

メーカー希望小売価格はいずれもオープン価格なので、最終的には購入時点の販売価格も合わせて比べましょう。

油はねを少しでも抑えたい人はスリムがおすすめ

やきまるスリムが向いているのは、室内焼肉でテーブルや周囲への油の飛び散りをできるだけ減らしたい人です。

約4.7cmのガード付き水皿はスリムならではの構造で、ここがやきまるIIとの最も分かりやすい差になります。

たとえば、ダイニングテーブルのすぐ横にソファがあり、「焼肉をしたあと家具までベタつくのは避けたい」と感じる家庭では、この違いに価値を感じやすいでしょう。

焼肉を楽しんだあとに床やテーブルを何度も拭くことが負担なら、油はね対策を優先する理由は十分あります。

焼き面の広さや最大発熱量を落とさず、油はねへの対策を追加している点もスリムのメリットです。

「焼き性能は今までのやきまるで満足しているけれど、油はねだけはもう少し何とかしたい」という人ほど、スリムと相性がよいです。

やきまるIIからの買い替えでも、交換用プレートが共通なので、手持ちのプレートを活用できる可能性があります。

ただし、油はねが完全になくなるわけではなく、煙や焼肉後のニオイもゼロにはなりません。

「スリムを買えば換気も掃除も不要になる」と期待すると、購入後にギャップを感じやすくなります。

スリムは油はねをなくす製品ではなく、従来より対策を強めたモデルとして選ぶのが適切です。

価格差を抑えて基本性能を重視するならIIも選択肢

やきまるIIが向いているのは、油はねガードを最優先せず、煙を抑えながら焼肉を楽しめる基本性能を重視する人です。

プレート直径、最大発熱量、ガス消費量、連続燃焼時間はスリムと同じなので、主要スペックだけを比べると大きな差はありません。

「油は多少飛んでも拭けばいいから、購入価格を抑えたい」という人なら、販売価格によってはIIのほうが納得しやすい選択になります。

メーカー希望小売価格はいずれもオープン価格で、全国共通の販売価格は決まっていません。

そのため、購入時には実際の販売価格を見比べて、スリムとの価格差を約4.7cmの油はねガードに払う価値があるかを考えるのが現実的です。

重視すること 選びやすいモデル 理由
油はねを少しでも減らしたい やきまるスリム 約4.7cmのガード付き水皿を採用
焼き面の広さを重視する どちらでも同等 プレート直径はどちらも233mm
火力を重視する どちらでも同等 最大発熱量はどちらも1.0kW
価格差を抑えたい 販売価格次第でやきまるII 基本的な加熱性能はスリムと共通

2026年9月12日時点では、スリムだけでなくやきまるIIも岩谷産業の公式ラインアップに掲載されています。

「新しいモデルだからスリム一択」と考える必要はなく、自分が困っていることに新機能が効くかどうかで選べます。

迷ったときの基準はシンプルで、油はね対策を優先するならスリム、そこに大きな価格差を払わないならIIを比較する、という考え方で十分です。

イワタニのやきまるIIとスリムの違いを踏まえて選ぼう

やきまるIIとやきまるスリムの決定的な違いは、スリムに約4.7cmのガード付き水皿が加わり、油はね対策が強化されたことです。

プレート直径233mm、最大発熱量1.0kW、ガス消費量約76g/h、連続燃焼時間約217分は同じなので、焼き性能よりも使ったあとの掃除まで考えて選ぶと迷いにくくなります。

油の飛び散りを少しでも減らしたい人にはやきまるスリムが合い、油はねガードを必須とせず購入時の価格を重視する人はやきまるIIも有力な候補です。

「スリム」という名前でも横幅はIIより16mm広いため、省スペース目的だけで選ばないようにしてください。

店頭やネットショップで2台を見比べて迷ったときは、「約4.7cmのガードに価格差を払いたいか」と考えるだけでも判断しやすくなります。

火力や焼ける量が目的なら両モデルの差は小さく、室内焼肉で気になる油はねを減らしたいかどうかが選択の分かれ目です。